1970年代

今陽子…「ピンキラ脱退」から現在の活動まで





日本のボサ・ノヴァバンド…
女性1人に男性4人で山高帽(やまたかぼう)とパンタロンスーツがトレードマークと言ったように、それまで日本になかったスタイルで売り出したのが「ピンキーとキラーズ」でした。

1968年7月発売のデビュー曲「恋の季節」は累計270万枚を超える大ヒットとなりましたが、1972年2月、ピンキーこと「今陽子」さん(当時20歳)が脱退して、ピンキラとしての足掛け5年にわたる活動に終止符を打ったのです。

名前:今陽子(こんようこ)
本名:今津陽子(いまづようこ)
生年月日:1951年11月1日(66歳)
職業:歌手、女優
所属:パオ(ホリプロ系列)
出身:愛知県知多郡




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脱退を受けてのマスコミの対応は、意外なほど冷静なものでした。
臆測記事が飛び交うこともなく、今さんの独立を応援する論調が主だったのです。

しかし、一見穏やかに見えた脱退の裏には、ソロ活動に懸ける今さんの熱い思いが隠れていました。
14歳で愛知県から上京…
いずみたく事務所でソロ歌手を目指して活動していましたが、いずみさんの案で男性4人をバックに「ピンキーとキラーズ」を結成したのです。

長身の今さんが男たちを従えて颯爽と歌う姿は瞬く間に大人気となりました。
今さんは毎日2~3時間しか眠れない忙しさだったと言います。
遊びどころか学校にもほとんど行けないまま仕事をこなす日々でした。

けれども目標はミュージカルやソ口歌手で、ピンキラではミュージカルの仕事を受けられません…
今さんは次第に不満を募らせるようになります。

今さんは後にインタビューで、「男性4人は結婚して家庭があるから、ある意味、守りに入りますよね。でも、私は10代だし、あれもやりたい、これもやりたいって夢と希望があるじゃないですか」と語っています。
今さんは「このおっさんたちは足手まとい、一人だともっと仕事が来る」と思い始めていました。

また、当時の今さんの報酬は月給制でした。
額はキラーズよりも下で、驚異的なセールスなのに驚くほど低かったのです。

今さんは後に「『(当時)私がキラーズを食べさせているんだ』という態度がミエミエだった」と語るなど、今さんとキラーズとの溝は深まっていきました。

リーダーのジョージ浜野さんは、実際は今さん脱退とほぼ同時期に結婚しましたが、この話も今さんには結婚1週間前まで知らされていなかったと言います。

今さんは脱退を決意…
ピンキラは1972年2月にあっけなく終焉を迎えました。
そして、今さんは翌月から「さよならの朝」でソロ歌手として再デビューしたのです。

ピンキーを失ったキラーズは女性ボーカルを公募…
江口佐枝子さん・小林美也子さんの2人を「ラブリーズ」としてメンバーに加え、ニュー・キラーズとして再出発しました。

ラブリーズはグループ名通りのカワイイ2人組でしたが、人気ではピチピチで色気のあるピンキーにかなうべくもなく…
セールスを伸ばすことはできなかったのです。

ニュー・キラーズは2年後の1974年3月に解散して、メンバーはソロ転向や芸能界引退など散り散りになりました。
古巣の完全解散を受けて、今さんは「なんだか故郷を失くしたみたいで、本当に残念。でも、みんな頑張って欲しいわ」とコメントしています。

今さんはその後、ニューヨーク留学などキャリアを積み、女優として活躍しています。
2011年にはリメーク版「恋の季節」を含むジャズアルバムを発売、話題となりました。

2012年7月には、旭ジャズまつりにも出演…
最近ではフェイスブック(Facebook)を使用し、「60歳からのフェイスブック」(マイナビ)という著書も出しています。




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