ロックミュージシャンの「甲斐よしひろ」さん。
現在は元女優の竹田かほりさんと1982年に結婚していますが、実はその前に「高橋まゆみ」さんと結婚していました。

今回はそんな甲斐さんとまゆみさんの1980年の結婚秘話に関してご紹介したいと思います。

名前：甲斐よしひろ（かいよしひろ）
本名：甲斐祥弘（かいよしひろ）
生年月日：1953年4月7日（65歳）
職業：ロックミュージシャン
出身：福岡県福岡市
所属：甲斐オフィス

甲斐よしひろさんと高橋まゆみさんに関してスクープされたのは1978年4月でした。
当時の週刊明星によれば、甲斐さんのファンが「甲斐よしひろに美人の恋人がいる」と話題にあがったことがきっかけで、2人は1976年11月から渋谷区代官山のマンションで同棲していたことが発覚したのです。

その後も2人は順調に交際を重ねました。
そうして1979年の暮れに、甲斐バンドが初の武道館コンサートを大成功させた直後のクリスマス（12月25日）の晩、甲斐さんは六本木のレストランでまゆみさんに結婚指輪を贈ったのです。

何の予告もなく、「正式に結婚しよう」と甲斐さんが切り出したのは、武道館の成果によほど気を良くしたこともあったと言います。
甲斐バンドはその前年の1979年に大成功をおさめていて、「HERO」がロックバンドで初めてヒットチャートのトップになり、実力人気ともに磐石となっていました。

まさにプロポーズには絶好のタイミングだったのです。
もちろん、まゆみさんの方も断る理由はなく、急きょ友人のデザイナーにウェディングドレスとスーツを頼み、徹夜で年内に合わせてもらいました。

2人は1980年1月2日にハワイへ飛ぴ、たまたま休暇で現地に居合わせたバンドのメンバーでドラマーの松藤英男さん、ギターの大森信和に加えて、マネージャーの佐藤剛さんなど内輪の8人だけが、式に参列することになったのです。
翌日の1月3日、ホノルル郊外のヌアヌ・コングリケーショナル・チャーチでは簡素な結婚式が行われましたが、丘の中腹にある小さな教会で2人は愛を誓い合いました。

当日は、あたり一面にブーゲンビリアの白い花が咲きみだれ、空はぬけるように青く澄んでいました。
まゆみさんは純白の結婚衣装、甲斐さんも白のスーツでしたが、その他はアロハやＴシャツのくだけたスタイルだったのです。
親族も抜きで、ごく親しい仲間だけに祝福され、いかにも甲斐さんらしいさわやか挙式が執り行われました。

午後1時からオルガンでゴスペル調のハワイアン・ウェディング・ソングが演奏されるうち、約20分間で式はとどこおりなく終わり、まゆみさんと腕を組んで教会の外へ出た甲斐さんは、「晴れた日に永遠が見えるって心境だなぁ」と第一声が出たのです。

実はこの年の前年夏、甲斐さんファミリーがハワイ旅行をしたとき、スタッフの1人がこの教会で結婚式を挙げていました。
甲斐さんとまゆみさんも参列して、好印象を持っていたのです。

記念撮影をしてからホテルへ引き上げ、どんちゃん騒ぎは自粛してティーパーティーとなりました。
甲斐さんの酒豪ぶりは有名だったのですが、あいにくこの時は暮れに咽喉（のど）の枯膜を腫らして、酒も煙草もドクターストップがかかっていたのです。

仲人も頼まず、形式的なスピーチもなく、なごやかな仲間同士の語らいだけ…
正月でハワイには日本人観光客が多く、甲斐さんはファンに声をかけられましたが、まさか観光客も結婚式とは気づかれなかったと言います。

ハネムーンもみんなと行動を共にし、ホテルも食事もすべて一緒…
2人はごく普通のバカンス旅行を楽しんで7日に帰国し、入籍をしたのでした。