テレビドラマ「ムー一族」や「西遊記Ⅱ」、映画でも「楢山節考」や「吉原炎上」などに出演していた俳優の「左とん平」さん。
俳優として活躍する前はコメディアンとしても活動しており、自身のギャグが流行語となってレコード化されたこともありました。
そんな左さんが、賭博の容疑で逮捕されたのは1981年ことでした。
果たして、真相はどのようなものだったのでしょうか。
名前:左とん平(ひだりとんぺい)
生年月日:1937年5月30日~2018年2月24日(享年80歳)
職業:コメディアン、俳優
所属:しまだプロダクション
出身:東京市王子区(現・東京都北区)
学歴:世田谷学園高校
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当時、コメディアンとして活動していた左とん平さん(当時43歳)が、賭博容疑で逮捕されたのは1981年1月26日の夜のことでした。
東京・西新井署と警視庁四課に逮捕されたのです。
この逮捕により、世間は衝撃を受けたかと思いきや、実は「あっ、またか」といった反応だったのです。
と言うのも、左さんは1976年10月6日にも、同じく賭博の容疑で東京・王子署に捕まっていたからです。
その時もしばらくテレビからも遠ざかっていたのですが、その5年後、ほとぼりが冷めた頃にまたまた逮捕となりました。
警視庁の発表によれば、逮捕のきっかけとなった賭博は、1980年の5月10日から12日まで、延べ36時間にわたって開帳されたトランプによるポーカー賭博でした。
左さんら13人の賭け客は、その時、東京・永田町にあるホテルの貴賓室で1回30~50万円を賭けてポーカーをやっていたと言います。
その結果、430回のゲームで動いた金がなんと1億5千万円…
賭け客の中にはドロ沼に落ち込み、自分の経営するレストランを手放したという悲惨な例もあったと言います。
結局、逮捕されたのは胴元の3人で、左さんら賭け客は送致前に身柄は釈放されました。
しかし、こういったタレントの事件でいつもタレント以上にドタバタするのがテレビ局。
当時、左さんにはTBSのドラマ「二百三高地」がありましたが、逮捕前に収録済みだったためテロップで謝罪。
そして、左さんが出演していた帝劇の「華麗なる遺産」でも、事件が発表になった27日、急きょ代役を立てました。
左さんが所属していたTONプロの松村マネージャーは、
友だちに誘われて見に行っただけなんです。10万円の手持ちがあったので、それを賭けたことは賭けたんですが…
と苦しい弁解。
左さん本人も、
2度としません。謹慎してお詫びします。
と神妙な表情で語っていたのです。
こうして、左さんは1983年の映画「ふしぎの國日本」(松竹)や「楢山節考」(東映)、テレビドラマ「水戸黄門」などで復活。
その後は亡くなる前年まで名俳優として活躍し、2018年2月24日午後3時57分、心不全で亡くなりました。
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