1980年代

アグネスチャン…夫の金子力との馴れ初めから結婚まで




1972年に代表曲の一つ「ひなげしの花」で、日本での歌手デビューを果たした歌手の「アグネス・チャン」さん。
その後も「草原の輝き」や「星に願いを」などがヒットし、アイドル・タレントとしても一躍スターダムにのし上がりました。

そんなアグネスさん(当時30歳)が、結婚したのは1985年12月25日のこと。
相手は現在の夫でもある金子力(かねこつとむ)さん(当時31歳)でした。
果たして、二人の馴れ初めとはどのようなものだったのでしょうか。

アグネス・チャン

名前:アグネス・チャン
本名:陳美齡(英語:Agnes Meiling Kaneko Chan、広東語:チャン・メイリン、北京語:チェン・メイリン)
日本名:金子・陳・美齢(かねこ・チャン・メイリン)
生年月日:1955年8月20日(63歳)
職業:歌手、エッセイスト
学歴:スタンフォード大学大学院教育学博士課程




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1985年10月21日の夜、東京・渋谷にあったワイン・パブ「モンクベリーズ」で、アグネス・チャンさんの2ヵ月遅れになる30歳の誕生日パーティーが開かれました。
これは彼女が出演している番組の関係者や知人を招待して、毎年開いているものでしたが、この年はアグネスさんにとっては生涯忘れられないパーティーとなったのです。

なぜなら、アグネスさんのお母さんと親族から、金子力さんとの結婚を許してもらった直後だっただけに、喜びも一入(ひとしお)だったからです。

それまでアグネスさんの親族は、「アグネスさんの結婚相手には同じ国の人から選びたい」と、金子さんとの結婚を頑(かたく)なに反対していました。
それが10月15日、二人で香港まで赴(おもむ)いて説得した結果、やっとOKが出たのです。

金子さんは、とても誠実で礼儀正しい、いい人だと思います。また、二人がとても仲良さそうに見えたので許しました。

と、母親の陳彰端淑(チャン・バンドンソ)さんはコメントしています。

そもそも、二人の馴れ初めは金子さんが1982年に、アグネスさんのマネージャーとなった時にまで遡(さかのぼり)ます。
ただ、この時はまだ二人ともビジネス上の関係でした。

アグネスさん自身も、

日本の男性はいい加減で、威張るから嫌い。

と、言っていたほどです。

それに加えて、アグネスさんの母親が結婚適令期になるアグネスさんを心配し、この時期にはお見合いの相手を世話していたのです。
そのため、アグネスさんは1984年までに6回ほどお見合いをしていました。

そのうち、同い年の貿易関係の実業家と、1984年11月には結婚寸前までいったとも噂されたのです。
しかし、その実業家との話が破談となり、アグネスさんの心に寂しい気持ちが残りました。
そんなアグネスさんを優しく励ましたのが金子さんだったのです。

当時、金子さんはアグネスさんのチーフマネージャーでした。
普通、チーフになると現場へは顔を出さないものなのですが、金子さんの顔が見えないと、アグネスさんは何となく物足りなく、「金子さん、今日はいないの?」と周りのスタッフに言っていたと言います。

前からお互いに好感は持ってはいましたが、特にこの辺りから、二人の間に恋心が芽生えて来たのでした。
関係者からも、

今年、NHKの特番「アグネス・チャンのルーツを探る」の収録で、中国・貴州に渡る前日の2月15日にお母さんを呼び寄せているんですけど、その時に自宅で食事をし、アグネスさんが金子さんを結婚相手として紹介したようですよ。

との情報も出ていました。
こうして二人の愛は静かに育まれていったのです。

二人の結婚式は、中国の古い占いによって決められました。
挙式は正式には1986年の1月11日香港の教会で行なわれたのですが、家族だけの結婚式は1985年12月25日、クリスマスの日にやはり香港の自宅で行なわれたのです。

午前2時に、真新しい櫛(くし)で髪をとかし、まず心の準備を整えました。
そして午前11時半、二人がそろって天に向かってお祈りをし、指輪の交換をします。
12月17日の結納からこの時までは、決して二人は会ってはいけないという香港の仕来(しきた)りがありました。

結婚後、金子さんは自分でPR関係の仕事を立ち上げ、アグネスさんは歌手活動を続けていくことになります。
また、横浜市戸塚区に5000万円の新居を建て、そこが二人の住まいともなりました。

その後、夫・金子さんは所属事務所トマス・アンド・アグネスの代表取締役社長に就任。
二人の間には3人の男の子が生まれ、2018年3月には長男の結婚披露宴が25日に台北、28日に東京、31日に香港にて催されました。




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