1970年代

田宮二郎…自殺の原因と2人の息子の現在とは?!





俳優や司会者として活躍し、クールで憎いほどダンディーだった「田宮二郎」さん…
1970年代のドラマ「白い巨塔」の主役、財前五郎を演じた田宮二郎が、散弾銃で胸を撃ち抜くという衝撃の自殺を遂げたのは1978年のことでした。

名前:田宮二郎(たみやじろう)
本名:柴田吾郎(しばたごろう)
生年月日:1935年8月25日~1978年12月28日(享年43歳)
職業:俳優、司会者
出身:京都府京都市
学歴:学習院大学政経学部経済学科




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1978年の瀬、12月28日午後1時半…
田宮さん(当時43歳)の付き人が赤坂の仕出屋に頼んでおいた弁当を受け取って、田宮さんの麻布の自宅に届けました。

その時、2階の洋室のベッドの上であおむけに倒れている田宮さんを発見します。
胸の上あたりまでかかった毛布からはパジャマ姿の田宮さんが抱え込んだ散弾銃の先がのぞいていました。

引き金は足の指で引いたとみられ、散弾は心臓に命中…
ほぼ即死状態でした。

頭部には大きな損傷はなく、死に顔は驚くほど安らか…
いつものダンディーな田宮さんがそこにいたのです。

翌日、自宅で営まれた通夜に100人以上の報道陣が詰めかけました。
祭壇には菊の供花が一面に飾られ 、暮れとあって焼香に駆けつけるスターらの数は少なく、涙をこらえてうつむく元女優の幸子夫人と2人の息子が父の遺影を見つめる姿がありました。

麻布署は田宮さんが前年3月にそううつ病の診断が受け、神経科病院から投薬を受けていたこと…
また、自殺の真似を繰り返して「死にたい」と漏らしたりしていたことなどから、仕事に行き詰まり前途を悲観しての自殺と判断しました。

しかし、人気俳優の非業の死です…
原因については巨額の借金、女優Yとの愛人関係など様々な臆測が乱れ飛びました。

田宮さんは生前、「ボクは単なる役者ではない。日本のハワード・ヒューズになる」と事業に意欲を見せ、常に一流を目指し、背伸びする人生を送っていました。

しかし、実業家としての田宮さんはM資金話に翻弄されたり、大映や東京12チャンネル(現テレビ東京)の無理な買収話などに首を突っ込んでいきます。

家族ともギクシャクしていました。
1978年8月、幸子夫人が2人の息子を連れて別居すると「女房と子供に見放された」と追い詰められていったのです。

そううつ病も加速していたと思われ、当時、田宮さんを取材した故・梨元勝氏は「スチュワーデスから聞いた話ですが、“お医者さんはいませんか?”の機内アナウンスで田宮がやってきて、ペラペラと専門用語を話すらしいんです」と語っています。

そして、翌1979年1月6日放送の劇中の財前五郎のがん死に合わせるように、田宮さんは壮絶な自殺を遂げましたが、幸子夫人は通夜の翌日30日の記者会見で遺書を公開し、伝えられた噂のすべてを否定したのです。
結局、自殺の原因はそうつ病とされ、自殺では支払われなかったはずの保険金が病気を理由に支払われています。

人々の記憶に鮮烈な田宮さんの死後、人々が案じたのは遺児の将来でした。
2人は結局、父と同じ芸能界の道を選びます。

長男の柴田光太郎さんは英語講師を経て、1995年にフジテレビ系「おはよう!ナイスデイ」のリポーターに起用され話題になりました。
2007年4月からは広尾学園高等学校にて教鞭を執っている他、2008年1月から「5時に夢中!」(TOKYO MX)の4代目MCを務めました。

弟の田宮五郎さんも2008年に俳優活動を始め、浅野ゆう子との交際が伝えられ話題となりましたが、2014年11目にくも膜下出血で亡くなっています。




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