1970年代

海原千里・万里の上沼恵美子の電撃結婚と解散





「おしゃべりクッキング」(ABC)でも知られる「上沼恵美子」さん…
昔は漫才師の「海原千里」さんとしても知られていました。

今回はそんな上沼さんの電撃結婚と、漫才コンビ“海原千里・万里”解散に関するお話です。


名前:上沼恵美子(かみぬまえみこ)
旧芸名:海原千里
生年月日:1955年4月13日(64歳)
職業:タレント、歌手、司会者、ラジオパーソナリティ
所属:上沼事務所
出身:兵庫県三原郡福良町(現:南あわじ市福良乙)
学歴:帝国女子高等学校大和田校(現・大阪国際大和田高等学校)中退



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和服に三味線という女性漫才のイメージを一新した姉妹コンビの“海原千里・万里”。
当時は的確なしゃべりとテンポの良いツッコミで一世を風靡し、実力派として漫才師仲間からも高い評価を得ていたのです。

しかし、漫才ブーム到来前の1977年4月にコンビは突然の結婚解散。
この時、万里さんは24歳、千里さん(上沼恵美子)は21歳でした。
人気絶頂期の早すぎる引退騒ぎは世間を驚かせたのです。

デビュー当時は、姉の万里さんが高校生、妹の千里さんはまだ中学生でした。
もともと漫才師になるつもりのなかった二人は、父親に言われて嫌々ながらの弟子入りだったのです。

最初のうちは、「OLのつもりでやっていたんです。結婚相手が見つかったらさっさと引退するつもり…」と思っていたのですが、デビュー後すぐにファンレターや弟子入り志願者が押し寄せるなど、まさかの大ブレイク。
その後もトントン拍子に活躍を続けていました。

しかし1976年末、万里さんの結婚と引退の情報が突如として流れます。
相手は8歳年上の元漫才師で当時、西川峰子さんの専属司会者を務めていた夢大作さんでした。

デビュー直後に知り合ったという二人は、千里・万里が売れっ子になったことで一時連絡が途絶えていましたが、千里さんの勧めで万里さんが電話連絡したことで交際がスタートしたのです。

二人は忙しいスケジュールの合間を縫ってデートを重ねていました。
1976年12月、万里さんは事務所社長に「いよいよ来年は結婚したいと考えています」と切り出します。

固い意志を確かめた社長は、翌年4月以降の新番組やCMのスケジュールを断り始めますが、周囲からは「何も引退することはない。あまりに惜しい」という声も出ていました。
しかし、万里さんの決意は変わらなかったのです。

そうして、世間の注目は千里さんに集まりました。
万里さんに「ウチは引退するけれど、あんたはウチに付き合ってやめなくてもええのよ」と言われた千里さんでしたが、もともとは歌手志望。
「引退と歌手転向の間で迷っている」という報道も流れました。

しかし、解散公演の2ヵ月後に控えた2月18日。
今度は「千里が婚約」という仰天ニュースが飛び込んで来たのです。

相手は関西テレビ制作局の上沼真平ディレクターでした。
仕事の付き合いから急接近して1975年12月の初デート以来、月に2回ほどショーを見にいったり、食事をしたりデートを重ねていました。

所属事務所は「私たちでさえも知らなかったんですよ。千里は一人でもやっていけるタレントだと思っていたんですが…」と驚きと落胆のコメントが出たほどだったのです。

一方、娘二人を一度に嫁がせる母親は、「芸に生きて一人でいるよりは、いいお嫁さんになって欲しいと思っていました」と心境を語りました。

こうして、4月12日にさよなら公演が開催され、二人は漫才だけでなく、ピンク・レディー顔負けの超ミニで歌って踊って客席を沸かせたのです。

その後、5月22日に千里さん、6月6日に万里さんと相次いで挙式。
翌年にはそれぞれ子供が生まれました。

もっとも千里さんは「主婦業が退屈」と、結婚わずか2カ月後に作詞家として芸能界にカムバックします。
1978年10月に本名の上沼恵美子でテレビ番組の司会を始め、皆さんご存知の大活躍。

一方、万里さんは時圻、上沼さんの番組に登場するだけで、本格復帰する意思はないようです。




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