1960年代

島倉千代子…爆発物事件が起きて本当に「人生いろいろ」だった件




 

名曲「人生いろいろ」でも知られ、2013年11月8日に75歳で亡くなった「島倉千代子」さん。
実は過去に爆発物事件が発生し、被害を受けていたことがあったのです。

島倉千代子 事件

名前:島倉千代子(しまくらちよこ)
生年月日:1938年3月30日~2013年11月8日(享年75歳)
職業:演歌・歌謡曲歌手
レーベル:日本コロムビア
出身:東京都品川区北品川
学歴:日本音楽高等学校




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1960年(昭和35年)の1月10日、時間は夜の6時頃でした。
東京都港区芝高輪南町に住まいを構えていた歌手の「島倉千代子」さん(当時22歳)の自宅前で爆発音が響きました。

驚いて家の人が見に行ったところ、火薬の煙が上がり、白いダスターコート(埃よけの薄地のコート)の男が品川方面へ逃げるのが見えたのです。
実はその年の1月1日には、島倉さんの実家でも爆発物騒ぎがあり、島倉さんの家には脅迫状まで届いていたのです。

しかし、島倉さんの自宅の事件が起きたから約2週間後の1月23日の夜10時…
島倉さんの家の前にうろついていた白いダスターコートの若い男が警官に見つかり、男がナイフで切りつけて来たため、現行犯押逮捕されました。

この男は東京都墨田区亀沢町のメリヤス工場で働く少年工(当時16歳)で、逮捕された時にはダイナマイトとライターを所持していたのです。
1月3日から「家を爆破する」という脅迫状を4通出し、1月10日には自作のダイナマイトを投げ入れ玄関で爆発させていました。

高知県須崎市の中学を卒業して1958年(昭和33年)の4月に上京…
島倉さんのファンで、1960年1月1日に江東劇場(現:TOHOシネマズ錦糸町楽天地)の島倉さんのショーへ行って以来、落ち着かず、何か自分を誇示することをしたかったというのが動機でした。

これで事件は一段落したか?と思えば、また別の爆発物事件が起きます。
それは1962年、島倉千代子さんが24歳のときのことで、草加次郎事件の発端となる事件でもありました。

1962年11月4日、東京都品川区にあった島倉さんの後援事務所に届けられた郵便物の小包が突然爆発したのです。
この事件で、後援事務所の男性事務員(当時23歳)が2週間の火傷を負いました。

大量のファンレターに埋もれていたこの小包…
円筒型をしており、中を開くとボール紙製の短刀のようなものが出てきたのです。

この短刀のサヤの内部には赤リン(せきりん)が塗られており、刃にあたる部分には過塩素酸(かえんそさん)と硫黄(いおう)が塗ってありました。
この小包はマッチのような仕組みになっており、紙の短刀をサヤから引き抜くと、摩擦によって燃え上がるという仕組みだったのです。

そして短刀には「K」、サヤ部分には「草加次郎」、さらに包み紙には「祝」や「呪」という文字が書かれていました。

この事件は、「島倉千代子後援会事務所爆発事件」と言われ、その後の「麻布バーホステス宅爆発未遂事件」や「ニュー東宝劇場爆発事件」、「吉永小百合脅迫事件」などの一連の事件を合わせた「草加次郎事件」の発端にもなったのです。

ちなみに「草加次郎事件」は、1978年(昭和53年)9月5日に、犯人特定・犯人逮捕には至らないまま公訴時効が成立し、未解決事件となっています。

紅白歌合戦出で何度もトリを務め、「からたち日記」や「襟裳岬」、「逢いたいなァ あの人に」などの名曲でも知られる島倉千代子さんには、知られざる爆発物事件があったのです。
本当に「人生いろいろ」だったというわけですね。





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