1960年代

橋幸夫…軍刀(サーベル)を持った男に切りつけられる?!




 

「いつでも夢を」や「潮来笠」など数々の名曲を歌い上げた歌手の「橋幸夫」さん。
これまでNHK紅白歌合戦出場にも19回出場し、日本レコード大賞や日本有線大賞特別賞にも輝きました。

そんな大物歌手の橋さんですが、実は過去に軍刀(サーベル)を持った男にステージで切りつけられるという衝撃的な事件を経験しているのです。

名前:橋幸夫(はしゆきお)
本名:橋幸男(はしゆきお)
生年月日:1943年5月3日(75歳)
職業:歌手、俳優、作曲家、プロデューサー
レーベル:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
出身:東京都荒川区
学歴:城西大学附属城西高等学校




Sponsored Links
 

事件は1963年5月12日、石川県金沢市にある金沢市観光会館(現:金沢歌劇座)で起きました。
当時のショーは1日3回公演が一般的で、その日は「橋幸夫ショー」の最終回フィナーレが行われていたのです。

舞台には当時20歳の橋幸夫さんが立っていました。
そうして、白と黒の華やかな着物を着た橋さんが、最後の曲である「北海の暴れん坊」を歌い終っていたのです。

会場にいた1500人のファンは歓声を上げ、色とりどりのテープが飛び交う中、舞台の緞帳(どんちょう)が下がり始めました。
ちょうどその時、客席から男が一人ステージに上がって来たのです。

男は白い布袋を右脇に抱え、しばらくはステージ上に突っ立っていました。
橋さんはこの時、「ファンの一人が何かプレゼントを持ってきたのだろうか?」、「男性ファンは珍しいな」などと思っていたのです。

しかしその後、男の持ち物はキラリと光を放ちます。
男が白い袋の中から取り出したのは、刃渡り65センチの軍刀(サーベル)でした。

次の瞬間、男はこの軍刀(サーベル)を振りかざして、橋さんに切りかかって来たのです。
橋さんはこの一撃目を上手く体をかわして直撃は避けましたが、切っ先が頬を薄く切り裂きました。

観客はまだこの時点では事態をのみ込めず、何かの演出かと思い静まり返っています。
続いて、男の二撃目が、今度はそばにいた司会者で漫才コンビ“晴乃ピーチク・パーチク”のパーチク(本名:手塚清三)さん(当時37歳)の後頭部に当たりました。

パーチクさんの頭からは血が流れ、切れた髪が飛び散りました。
その頃になって観客もこの事態の異様さに騒然となったのです。

男はさらに橋さんを追いかけ、橋さんの背中を突き刺しました。
橋さんはステージ上を逃げ回り、止めに入ったマネージャーも右手中指をちぎれそうになるくらいの重傷を負ったのです。

その後、橋さんは咄嗟の判断で軍刀の刃を握り締め、相手に抜かれないように両手で強く握り締めました。
この隙にスタッフが男に飛びかかり数人がかりで押さえつけたのです。

そうして会場警備で現場にいた警官も駆けつけ、男には手錠がかけられました。
橋さんは大事には至らなかったものの着物は血だらけで、手のひらや顔、腕や肩・背中などに全治2週間の怪我を負ったのです。

逮捕された男は、過去に傷害事件を起こし前科を持つ人物でした。
当時の資料によると、寺の住職の息子で、仕事は32歳のトラック運転手だったと言います。

犯行の動機については、同僚に「橋幸夫を見てみろ、あいつみたいに若くて一生懸命やってるヤツが人気あるんだ。お前何やってんだ」といつもいじめられており、橋さんを妬んでいたからだと言います。
また、取引先の自分をよく叱る男が橋さんに顔が似ていたからというものでした。
実はこの男、軍刀以外にも懐に短刀を隠し持っており、突発的な行動ではなく、用意周到な計画だったことがわかっています。

事件後、橋さんは助かった理由を「ボクシングをやっていたから」だと語り、「刀を強く握っていなかったら、指を全てもっていかれた」と回想していました。
ちなみに今でも、橘さんはこの時の後遺症で左手の小指を伸ばすことができないと言います。
大物歌手・橋幸夫さんに起きた凄惨な事件でした。





Sponsored Links
 



ピックアップ記事

  1. 林由美香…急逝の原因は何だったのか?!
  2. なかむらみなみ(ラッパー)…衝撃的な過去から現在まで
  3. 潮田玲子のポエムを全文見たけどやっぱり痛いわ…
  4. 林家しん平と桂木文…離婚会見で海老名香葉子が理由を語る?!
  5. 千堂あきほが消えた理由は盗聴事件の真相を知れば納得!

関連記事

  1. 1960年代

    佐藤慶の「一夫多妻宣言」とは何だったのか?

    先祖代々会津藩士で、戊辰戦争に敗れて漆…

  2. 1960年代

    藤山寛美が松竹新喜劇を除籍された驚くべき理由とは?

    アホを演じさせたらこの人を超える役者は今もいな…

  3. 1960年代

    荒木一郎…「ハレンチ歌手」として逮捕されたことがある?!

    実はカードマジックに精通しており、俳優…

  4. 1960年代

    グループサウンズ「オックス」の失神パフォーマンスとは何だったのか?

    1960年代後半、若者たちを熱狂の渦に巻き込んだグループサウンズ……

  5. 1960年代

    市川猿翁と元妻・浜木綿子…45年前の離婚劇の真実

    実は東大出のインテリである香川照之さん…

  6. 1960年代

    中村錦之助(萬屋錦之助)と有馬稲子の離婚報道

    愛称は萬錦(よろきん)。歌舞伎役者…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Sponsored Links
Sponsored Links

最近の記事

  1. 山本譲二…妻の植木悦子との馴れ初めとは?!
  2. 松田聖子…デビュー5年目でも収入はとんでもなかった?!
  3. 牛島和彦…妻の光江との馴れ初めから結婚まで
  4. 八千草薫…メニエール病という病気を患ったことがある?!
  5. 具志堅用高…妻・香澄との馴れ初めから結婚まで
  6. 森繁和…妻・靖子との馴れ初めはファンレターだった?!
  7. 久米宏 …愛人が自殺未遂をして謹慎処分になったことがある?!…
  8. 倉田保昭…クラタスポーツ・スタジオを全国展開しようとしていた…
  9. ジャッキー佐藤とナンシー久美…ジャパン女子プロレスリング設立…
  10. 都はるみ…引退の理由は中村一好が関係していたのか?!
Sponsored Links

おすすめの記事

Sponsored Links

注目記事

Sponsored Links
  1. 1990年代

    瞳リョウ…今は六本木のキャバクラで働いている?!
  2. 1970年代

    三船敏郎…介護は喜多川美佳でなく元妻・吉峰幸子がしていた?!
  3. 1980年代

    長者番付からわかる芸能人の年収(1981年度)
  4. 2010年代

    奈良岡朋子…マンションの場所はもしかして「銀座タワー」?!
  5. 1980年代

    コロッケ(ものまね)…嫁の辻真理子と子持ち再婚していた?!
PAGE TOP