1960年代

小森和子…若い頃の驚くべき男性遍歴と武勇伝?!





愛称は「(小森の)おばちゃま」…
92歳で亡くなった森光子さんと同様に、長期療養の末に95歳で他界したのが「モアベターよ」の決めゼリフが人気で、多くに親しまれた映画評論家の「小森和子」さん。

1995年にやけど事故を起こして以降は体の衰えを隠せなくなり、2005年1月9日未明に呼吸不全で天寿な全うしました。
今回はそんな「小森和子」さんのお話です。

名前:小森和子(こもりかずこ)
生年月日:1909年11月11日~2005年1月8日
職業:映画評論家、タレント
出身:東京都港区赤坂
学歴:東京府立第三高等女学校(現・東京都立駒場高等学校)




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1995年3月4日のことでした。
小森さんは都内の自宅マンションで転倒事故を起こしますが、その場所が温風ヒーターの前…
熱風が吹き出す場所で動けなくなった小森さんは左頰、左腕にやけどを負ったのです。

病院は3週間で退院したものの、車椅子が手放せない生活となりました。
翌年1月には映画評論家を引退…
その後は寝たきりの生活になったと伝えられていました。

亡くなる前は言葉も出ないような状態だったいいますが、やけど事故の退院直後に車椅子でカナダ旅行するなど、小森さんは晩年も活動的だったのです。
当時、知人に電話で「私、まだまだ恋をしたい」と言うなど男性関係にも息欲を見せていました。

生涯1000人切りが目標だった…
という小森さんの艶話は多く、この点でも森さんと共通しています。

小森さんは自らの男性遍歴をアッケラカンと披露して社会に衝撃を与え、男性関係は生涯現役を宣言していました。
最大のスキャンダルは、さかのぼること実に80年前…
文芸春秋社を創設した文豪、菊池寛さんとの火遊びを何度も告白しています。

1928年9月、小森さんは見習社員として「婦人公論」編集部に勤め始めました。
単行本1冊が1円の時代に月給30円…
小森さんは雑用係として働いていたのです。

しかし、まもなく、菊池さんの「あんたじゃなきゃダメだ」の指名で原稿取り係に昇進…
菊池さんに競馬や料理屋を連れ回され、服や靴などを買ってもらう生活が始まりました。

菊池さんはお小遣いにと50円をパッとくれる気前の良さ…
その後、菊池さんは「『待合(今でいうラブホテルに近いもの)』というところに行ってみたいと思わないか?」と誘ったのです。

小森さんは何人ものボーイフレンドと待合は利用経験済みでしたが、「どんなとこかしら?」と誘いに乗りました。
しかし、待合での大胆な行動が菊池さんを萎えさせてしまいます。

食事かお風呂かの問いに迷わず「お風呂」と答え、あっという間にハダカになってしまったからです。
菊池さんは「キミはほんとに悲しいやつだね…」と嘆き、食事後も何も起きなかったといいます。

それでも菊池さんと遊び歩く生活は続き、これが原因で小森さんは仕事に穴をあけてしまいます…
年末進行の締め切りギリギリに原稿を取りに行った小森さんはそのまま遊びに行き、原稿を落としてしまったのです。

これが決定打となり、小森さんはわずか4カ月でクビになってしまいました。
年末に出された「出社に及ばず」のハガキは年明け6日まで配達されず、クビになったのを知らないまま翌年5日の新年会に出席、最後の出社となりました。

解雇に責任を感じた菊池さんは小森さんのためにホテルの部屋を借ります。
ところが、小森さんは当時付き合っていた学生を部屋に連れ込んでしまい、痴話喧嘩を菊池さんに目撃されてしまうのです。

これが原因で菊池さんは立ち去り、その後、小森さんの前に現れることはなかったといいます。
愛と映画に生きたおばちゃまの若き日の武勇伝でした。




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